レーシングドライビングは精神的なストレスによる影響を強く受けるものである
レーシングドライビングを行う場所は車内ですが、その車内にいる運転手たるドライバーには大きなエンジン音や振動、高速移動による視界からの情報の制限、ヘルメットやレーシングスーツ、シートベルトからの締め付け、ライバルからのプレッシャーなどで様々なストレスが掛かっています。
運転中のドライバーの心拍数は跳ね上がるのですが、それは肉体的な疲労から来るものではなく、多くの場合では精神的なストレスが大きな原因となっているそうです。
自己防衛本能に反した動作を求められる場合が数多くある
高いところや遊園地の絶叫マシンが苦手な人は大勢いると思いますが、そのような人が
ジェットコースターに乗りながら上手におとぎ話の朗読を出来るでしょうか?
高い吊り橋を渡りながら友人と昔話に花を咲かせられるでしょうか?
そう、おそらく不可能です。
人間はヒヤッと肝を冷やした時に体を硬直させてしまうものですが、レーシングドライビング中には体を硬直させるのとは真逆に、全身をリラックスさせて、時速100キロだろうと300キロだろうと、丁寧且つ確実に各ドライビング作業を淡々とこなす必要があります。
サーキットを走るのが初めての方がハンドルを強く握り過ぎたり、アクセルを激しく踏み過ぎたりするのは、高速での運転によるリスクやストレスによって自己防衛本能が働いているのであって、生存状態を維持していく必要がある人間の反応としては正解なのですが、高精度にレーシングドライビングを行うという意味では不正解という事になります。
